会長挨拶

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子どもたちと「エネルギーの未来の夢」を描き、共に歩む学会へ

2026年9月

日本エネルギー環境教育学会

会長 栢野彰秀

会員の皆様、こんにちは。この度、日本エネルギー環境教育学会の会長に選任されました栢野彰秀でございます。任期となる3年間を正副会長、理事等の皆様とともに尽力したいと考えております。

私はこれまで副会長としての二期の間、編集委員会委員長を務め、学校教育の現場で奮闘される先生方の実践や、それを支える研究が少しでも前に進むよう、論文誌の充実に努めてまいりました。今度は会長という大任を仰せつかり、その責任の重さに身が引き締まる思いであると同時に、皆様と共に新たな一歩を踏み出せることを大変光栄に思っております。

現在、我が国を取り巻くエネルギー情勢は、大きな転換期の真っ只中にあります。地球温暖化対策としてのグリーントランスフォーメーション (GX) の加速、電力需給の逼迫やエネルギー安全保障の課題など、私たちは日々、極めて現実的で複雑な選択を迫られています。これまでの「原子力か、再生可能エネルギーか」という二項対立的な議論だけでは、もはや複雑化する未来の課題に対応することはできないように感じております。だからこそ今、エネルギー環境教育に求められているのは、単なる知識の伝達や、現在の課題に対する現実的な解決策の模索にとどまらない「未来を創造する力」を育むことです。

近年、夢のエネルギーとされてきた「フュージョンエネルギー(核融合)」の実用化に向けた動きが国内外で急速に進むなど、技術の進歩は私たちの想像を超えるスピードで未来を手繰り寄せつつあります。これからのエネルギー環境教育は、こうした新しいエネルギーの可能性をも柔軟に題材として取り入れながら、子どもたちが「こんな未来にしたい」「こんな社会で生きていきたい」と、主体的かつワクワクしながら語り合える場であるべきだと私は考えております。

本学会は、学校現場での地道な実践知と、最先端の学術研究が融合するユニークで温かいコミュニティです。今後は、これまで培ってきた「学校現場の実践を支える」という足元をしっかりと固めつつ、会員の皆様の多様な知恵を結集し、子どもたちが未来に希望を持てる教育プログラムや研究のアップデートに挑戦していきたいと考えております。

「子どもと一緒にエネルギーの未来の夢を描ける学会」を目指し、皆様と対話を重ねながら、一歩一歩進めてまいります。会員の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。