会長挨拶

日本エネルギー環境教育学会:
Japan Association of Energy and Environmental Education
第二代目就任に当たって会長挨拶 (Message from the president)

Message from the president (English Version)

Yoshisuke KUMANO
日本エネルギー環境教育学会 会長
静岡大学大学院教育学研究科教授・創造科学技術大学院情報科学専攻教授(兼担)
熊野 善介

東日本大震災ならびに台風や豪雨などの災害で失われた尊い命に対して心からお悔やみ申し上げます。また,多くの被災した皆さまに心からお見舞い申し上げます。未だに収束を迎えていない原子力発電所事故現場で日々命懸けの仕事を継続なさっている皆様に心から敬意を評します。

現在求められることは,私たち一人ひとりが力を合わせて一丸となって国難に立ち向かうことです。そして,今の日本で,もっとも大切にしなければならないことは,エネルギー・環境問題のような複雑な課題を解決するための質の高い人材育成を実践することです。この点において日本エネルギー環境教育学会こそ今後とも継続し,深化させることを日本社会が求めているといえましょう。

2005年に日本エネルギー環境教育学会が社会の強い要請を受けて発足してより、初代会長である長洲南海男先生を中心に着実な6年間が過ぎました。日本エネルギー環境教育学会の大きな特徴は、エネルギー環境教育に取り組んでいる大学の工学部系、教育学部系、理学部系等の教官、それに小・中・中高一貫・高校・高等専門学校での理科、社会科、技術科、家庭科等の教員などが会員であることです。これまで、多くの会員が参加して、相互の交流と旧拠点大学および実践校の成果発表を兼ねたフォーラムが毎年行われてきました。

エネルギー環境教育は、教育学、技術学、工学、政治学、経済学、歴史学、文化論など幅広い領域にわたる学際的かつ多面的・総合的な観点からのアプローチが不可欠であり、その意味からも、本学会には多様な専門分野や領域、機関の方々に参加していただきたいと考えています。加えて、地球規模の気候変動をはじめとするエネルギー・環境問題の解決には長期的かつ継続的な取り組みが不可欠であるという観点から、また、持続可能な社会を目指して、現世代の大人と次世代を担う青少年層に対するエネルギー環境教育について理論的かつ実践的な研究を通じて拡充していくことが、我々日本エネルギー環境教育学会に課せられた責務であると考えます。

第2期は、エネルギー環境リテラシーを明らかにしつつ、放射線教育を含むエネルギー環境教育を先導していくこと、日本学術会議の登録学会を目指すとともに、これまでの委員会の充実を図りながら国際交流委員会を立ち上げ、多数の国々との協力・連携を重ねながら、イシューズの解決方略のための教育について研究開発と実践を深めていきたいと願っております。

こうした趣旨にご賛同いただける皆様の本学会へのご入会を、心よりお待ち申し上げております。

日本エネルギー環境教育学会:
Japan Association of Energy and Environmental Education
設立に当たって

長洲南海男
日本エネルギー環境教育学会 初代会長
常葉学園大学教職大学院教授
長洲 南海男

エネルギー教育の拡充と推進基盤の強化を目的に、「エネルギー教育地域拠点大学事業」と「エネルギー教育実践校事業」という2つの支援制度が、経済産業 省資源エネルギー庁の委託事業として2002年度にスタートしました。いずれの事業とも、財団法人社会経済生産性本部(現・日本生産性本部)・エネルギー環境教育情報センターが 事務局を担当しています。

地域拠点大学については、2002年度の14大学を皮切りに、毎年数大学が新たに加わり、2004年度までに全国で22大学が選定され、同センターから の支援を受けながら、各地域の関係機関との連携のもと実践的な研究を展開しています。実践校(小・中・中高一貫・高校)についても同様に、2002年度 53校、2003年度66校、2004年度61校がそれぞれ選定され、学校や地域を挙げた特色ある実践活動を展開しています。 初年度に選定した拠点大学・実践校への支援は2004年度で終了しましたが、多くの拠点大学・実践校から「3年間の活動を通じて実践活動が軌道に乗り、関 係者の関心も高まり、人的ネットワークも形作られてきたので、是非今後も継続していきたい」との要望が寄せられました。こうした声を受けて、助成期間を終 了した拠点大学と実践校の中から、7校(6地域)の「地域先行拠点大学」と5校の「重点シニア校」が2005年度から新たに選定され、他校への助言・指導 を含めたより高いレベルの役割を果たすべく、新たな活動が始まったところです。

毎年、エネルギー環境教育に取り組んでいる大学の工学部系、教育学部系、理学部系等の教官、それに小・中・中高一貫・高校での総合的学習担当の教員や理 科、社会科、技術科、家庭科等の教員などが参加して、相互の交流と拠点大学・実践校の成果発表を兼ねたフォーラムが行われています。そうしたフォーラムで の議論の中から、「是非、エネルギー環境教育に関する研究や教育実践をしている関連の人達が集まって学的組織である学会を起ち上げて、日本のエネルギー環 境教育の普及と発展を図り、世界に情報を発していこう」という熱気が草の根的に満ちあふれてきました。そこで、拠点大学と実践校の有志が中心となって学会 設立に向けた準備委員会を組織し、2年近くの検討を経て、この度、エネルギー環境教育に関心をもつ上記の大学教官や学校教育の教員の他、エネルギー環境教 育に関わる企業や研究者、マスメディア、NPOなどにも広く呼びかけて「日本エネルギー環境教育学会」を設立していくこととなりました。

エネルギー環境教育は、教育学、技術学、工学、政治、経済、歴史、文化など幅広い領域にわたる学際的かつ多面的・総合的な観点からのアプローチが不可欠 であり、その意味からも、本学会には多様な専門分野や領域、機関の方々に参加していただきたいと考えています。加えて、地球温暖化をはじめとするエネル ギー・環境問題の解決には長期的かつ継続的な取り組みが不可欠であるという観点から、次の世代を担う青少年層に対するエネルギー環境教育について理論的か つ実践的な研究を通じて拡充していくことが、我々現世代に課せられた責務であると考えます。

こうした趣旨にご賛同いただける皆様の本学会へのご入会を、心よりお待ち申し上げております。